帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹とは
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帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。このウイルスは子供の頃に水ぼうそう(水痘)を引き起こしたものと同じです。しかし、水ぼうそうが治った後もウイルスは神経節に潜伏し、免疫力が低下した際に再活性化して帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹の症状
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発疹が現れる前に、皮膚の一部に痛み、痺れ、かゆみ、チクチクする感覚などが現れることがあります。
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通常、体の片側に沿って帯状に赤い発疹が現れます。
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発疹は数日後に小さな水疱に変わります。
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帯状疱疹の最も特徴的な症状の一つは神経痛で、軽度から激しいものまであります。
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その他、発熱、倦怠感、頭痛などの全身症状が現れることもあります。
帯状疱疹の予防方法
日常生活での予防
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ストレスを減らし、十分な休息を取る
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バランスの良い食事で免疫力を維持する
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定期的に運動する
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十分な睡眠をとる
ワクチンによる予防
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50歳以上の方には帯状疱疹ワクチン(シングリックス)が推奨されています。
>>帯状疱疹予防.jp|帯状疱疹の原因から症状・予防について -
令和7年(2025年)4月1日より、帯状疱疹ワクチン定期接種が開始となりました。制度について詳しくは、足立区ホームページにてご確認ください。
帯状疱疹になったら
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早期発見・早期治療が重要です。発疹や痛みを感じたら、すぐに受診してください。
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抗ウイルス薬(アシクロビルなど)を処方されることが多く、72時間以内に服用を開始すると効果的です。
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痛みに対しては鎮痛剤を処方致します。
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水疱が乾いてかさぶたになるまでは感染性があります。特に水ぼうそうにかかったことのない人(特に妊婦や新生児、免疫不全の方)との接触は避けてください。
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十分な休息をとり、回復に専念しましょう。
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痛みが長引く場合(帯状疱疹後神経痛)は当院にご相談ください。
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通常、帯状疱疹は2~4週間で治癒しますが、神経痛が数ヶ月〜数年続くことがあります。
帯状疱疹ワクチン接種の流れ
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足立区の定期接種または任意予防接種対象の方は、区の予診票をお持ちのうえ、クリニック窓口にてお申し込みください。
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定期接種や任意予防接種につきましては、足立区ホームページをご確認ください。
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接種料金は前払いとなります。窓口にて自己負担額をお支払いください。
なお、当院では生ワクチン(水痘ワクチン)と不活化ワクチン(シングリックス)の両ワクチンに対応しております。 -
およそ1週間後にご来院いただき接種してください。
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接種後気分が悪くなったら、すぐに受付や看護師にお伝えください。